
photo by Leslie Kee
昨年、「エリザベート」のトート役で、ミュージカルファンの女性たちを虜にした
城田優さん。
待望の次作、
ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」では、ロミオを演じます。
シェイクスピアのこの不朽の純愛物語が大好きだという城田さんが、作品に描かれる愛について熱く語ってくれました。
--「ロミオとジュリエット」という物語の魅力は何でしょうか?城田僕自身がお芝居でも音楽でも、切なくて、愛しくて、悲しいものが、すごく好きなんです。
まわりの大人たちが、純粋な2人の心を引き離してしまうロミオとジュリエットの叶わぬ恋、切ないストーリーにひかれます。
--「ロミオ&ジュリエット」は、ロック調で、ミュージカルでは少し異色の音楽スタイルですね城田音楽も本当にかっこいいし、好きなジャンルです。ロックということもあってドラムなども強く、ストリングスもアクセントというかアタックが強かったりします。
クラシックなミュージカルに比べて、若さというかパワーも感じます。
同時に
「エイメ」というナンバーはすごくきれいな旋律で、優しさや切なさがある。
感情豊かで伝わりやすいナンバーで、日本でも親しみやすいと思います。
--ロミオ像を、どうとらえていらっしゃいますか?城田まだ稽古に入る前なので、なんとなくですが、ロミオはすごく繊細な部分と、若者さゆえの部分と、自由な部分を兼ね備えた人だと思います。
どこにでも、自由に飛んで行けた人が、そこにしか行けない場所を見つけてしまうんですね。
人生を覆すような出会いをしたことで、繊細な部分がどんどん表にでてきて、すべてがその色に染まっていく。
そういうイメージがあります。
《父が日本人、母がスペイン人のハーフ。彫りの深い王子様なルックス、190センチの長身。
誰もが憧れる容姿だが、かつては「外見で役を選ぶ。普通の役はできない」などといわれ、コンプレックスだったそう。
しかし、昨年のミュージカル「エリザベート」では、歌唱力に加えその容姿が武器になったのは誰もが認めるところ。
これまでにないスケール感で、観客を圧倒。まさに、ミュージカル界の期待の星となった》
--「エリザベート」のトート役では、ミュージカル風に歌わない、独自の歌唱スタイルと解釈で役を作られていましたね。城田トートに限らずですが、
自分が想像した役柄の声で歌っただけです。
ミュージカルによくある歌い方では、僕には表現できないと思ったんです。
「ロミオ&ジュリエット」でも、ぼくが想像するロミオの声があるとあると思うので、台本をもらい読んで、歌った結果、
ぼくのロミオが生まてくると思います。--昨年10月の「エリザベート」のプレミアム・トークショーでも、役作りへの強いこだわりを語っていらっしゃいました。与えられたままやるのではなく、自分で考える役作りを貫くと・・・城田違うことをやろうと思ってやるのではなく、結果的に自分がやろうと思ってやったことが、人とは違っていたということなんですが。
同じ役でも、違う人が演じている限り、一緒ということはありえない。
特にロミオに関しては、いろんな国で、いろんな人が数多く演じています。
すでに多くのロミオがある中で、
僕は自分が想像するロミオを演じるだけなんです。--今の時代、「純愛」という言葉も遠く感じますが、城田さんご自身はどうですか?城田最近は、余計な知識や情報が増え、ロミオの時代とは違いますよね。
僕たち世代の若者も、恋人とつきあう定義を
、「だれとは何ヶ月もったからどうだ」とか言っている。
僕はそういうのって、すごくくだらないと思います。
もっと芯の部分、本質的な愛を表現しているのが、この「ロミオ&ジュリエット」で、何を犠牲にしてもその人と一緒にいたいという心とか、自分の命より重たいものが彼女であり彼であるとか、
ふたりの愛情はすごく残酷で、切なくて、美しいと思います。--最初に、この物語の魅力だとおっしゃっていたことと重なりますね。城田まだ、相手役のジュリエットが誰なのか分からないですが(インタビューの時点ではオーディション中)、
物語の魅力を伝えるためにも、すべての公演で、ジュリエットを愛し抜くのが、ロミオ役としての使命で、ジュリエット役にも愛してもらわないといけないと思います。そこがまず成立して、カンパニーの皆さんが、それぞれの役をそれぞれの思いで作り上げていけば、ものすごく素敵なミュージカルになりますよ。
--今回は同世代の共演者も多いですね城田楽しみですね。
僕らの世代が作る作品だと思っています。これからの日本のためにも10代、20代のぼくらがエネルギーを出して、作品にこめられた様々な感情を伝えていくのが大事だとも。
普段、ミュージカルを観ない若い人たちにも、興味を持ってもらいたいですね。
--ロミオ役でダブルキャストの山崎育三郎さんは、同じ年だそうですね。城田ミュージカルで同じ年の人と同じ役を演じるのは初めてで、嬉しいです。育ちゃんは、ミュージカルでいえば先輩かもしれないけれど、同じ年だから、構えることなく、フラットな状態で演じあえる。
よき理解者であり、ときにライバル心も出る関係になると思う。
育ちゃんと僕が稽古場を熱くし、その火が大きくなった状態で、
それぞれの色の炎で、一回一回の公演を燃やしていければいいなと思っています。
--実は記者が東日本震災後、最初に観た舞台が宝塚雪組「ロミオとジュリエット」でした。悲劇なのに、元気をもらって、改めて不思議な力のある物語だなと感じました城田マイナスに見える悲劇でも、舞台には観ればプラスを得ることが必ずあると思うんです。
過去に争いがあったからと、何もわかりあっていないのに話しもせず、敵対し続けて、悲劇が起きる。
今の地球上と一緒ですよね。
今の世界の争い事をも、表現してるようにもみえます。
だからこそ、この物語を観て、人はもっと愛せるし、誰かを助けてあげたくなるし、無駄な争いや恨みやねたみは何も生み出さないというこを再認識できるはず。
お客さまが命を、そして愛を重んじたくなるように、今だからこそ、こういう悲劇の意味を、ぼくたちがうまく表現しなければと思います。《城田さんは5月4日、アーティスト名「U」として、トリプルA面シングル「U」を発売、自身主演ドラマ「失恋保険~告らせ屋」の主題歌も担当し、歌手デビューを果たした。
7月からは「ジウ警視庁特殊犯捜査係」、「荒川アンダーザブリッジ」レギュラー出演が決定するなど、活躍の幅は広がっている》
--念願の歌手デビューを果たしましたね城田小さいころから願い続けてきたことが叶い、CD屋さんで自分のCDが並んでいるのを見たりして、しばらくは夢のようでした。
子供のころ、歌や音楽を通してもらったエネルギーを、今度はぼくが、皆さまに届けたい。失恋ソングを通して愛のいとおしさを、ときには悲しいストーリーの歌で愛の大切さ、ときには明るい歌や強い言葉で励ましを。
聴いてくださる方たちの生きることへの何か応援できるよう、0.001ミリでも、自分の音楽が聴いてくれる人たちの人生に、プラスの影響を与えられたらうれしいです。
--では、最後に城田優さんを観にきてくださるお客さまにメッセージをお願いします 城田ぼくは、
「LOVE&PEACE」をモットーに生きてきました。俳優、城田優としても、アーティストUとしても、何をするにも愛をもって、生きていきたいです。
人生にはいろんな事がありますが、それを乗り越えていく力をぼくの芝居や歌を通してサポートしていきます。大きなことを言っていますが、今、同じ地球に生きている時点で、もうみんなで一緒に生きているってことですよね。
だから、一緒に元気にハッピーに生きようと伝えたい。
今回の「ロミオ&ジュリエット」は中でも、特に愛や平和について、強くフォーカスされている作品。
ぼくが普段伝えたい思いがこめられています。
この舞台から感じた何かが、少しでも、観てくれた方のプラスになるような作品にしていきます。絵に描いたプリンスのような外見だけではなく、その中身も凛々しく、愛にあふれた城田さん。ロミオの命をかけた愛を、どんな風に届けてくれるのか?
ロミオに早く会いたくなりました。取材・文 田窪桜子
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■ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』
リビング貸切公演6月19日(日)13時より、チケットファンにて発売開始!!日 時:9月17日(土)17:30開演
会 場:赤坂ACTシアター(赤坂)
料 金:S席1万3000円、A席9000円リビング貸切では ロミオ役・
城田優、ティボルト・
平方元基、
マーキューシオ・
良知真次、死・
大貫勇輔貸切公演ならではの、
出演者サイン入りプログラム等が当たる抽選会や、
終演後に
城田さんからの挨拶も予定!!
※ご購入はチケットファンで(事前に会員登録(無料)をなさると、ご購入がスムーズです)
■ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』公式HPは
コチラから