えるこみ > リビング新聞エンタメブログ「舞台袖より愛をこめて」

3月/柳家三三独演会(2012年3月30日(金))




当日の演目は以下のとおり。

古今亭朝太『唖の釣り』
柳家三三『しの字嫌い』
柳家三三『花見酒』
~仲入り~
柳家三三『夢金』

開口一番を務めた朝太は現在二ツ目だがこの秋の真打昇進が決まっている。演じた『唖の釣り』は殺生禁断の池でこっそり鯉を釣って儲けている七兵衛が、与太郎にせがまれて釣りに連れて行き、見回りの役人に見つかった与太郎は見逃されたが自分は失敗するという噺。

三三の一席目は『しの字嫌い』。意地っ張りで屁理屈ばかり言う奉公人の権助に閉口した旦那、曽呂利新左衛門が太閤をへこませた故事を思い出して「『し』という字は『死』に通じて縁起が悪い。『し』はすべて『よ』と言い換えることにしろ。出来ないなら出ていけ」と権助に命じる。権助は「もしも旦那が『し』と言ったら何でも望みのものをくれ」と条件を付けて応じ、そこから二人のおっかなびっくりの会話が続く。最後は旦那が「しぶとい奴め」と閉口し、それを聞いた権助が「しめしめ」……。

『しの字嫌い』は昨今あまり演者の多くない噺だが、三三は旦那と権助の「しの字を避ける戦い」をリアルに演じ、大いに笑わせた。三三いわく、「実際に自分が頭の中で『言わないようにしよう』と必死になっている様子をそのまま出したらやけに面白くなった」という。


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そのまま続けて二席目の『花見酒』。一文無しの辰のところに、これも一文無しの熊が花見に行こうと誘いに来る。三河屋から灘の生一本を三升借りて向島に行き、花見客に一杯十銭で売って、儲けた金から三河屋に代金を払った上で残りの金で一杯やろうというのだ。ところがこの二人、酒を担いで向島へ行く途中、どうにも飲みたくなってしまい、お釣りのために三河屋から借りた十銭を「これを払うから一杯くれ」とやり取り。十銭が二人の間を行ったり来たりしている間に三升すっかり無くなって二人はヘベレケになるという、小咄のような落語。

あまりにシンプル、そして笑いどころが少ない噺なので、『花見酒』が寄席や落語会で演じられることは非常に稀だが、三三は二人の会話を生き生きと描くことで、飽きさせずに面白く聴かせてくれた。今日の一席目・二席目は、落語ファンであればあるほど、「こういうのが聴けるとは!」と嬉しくなるチョイスである。根っからの落語好きである三三ならではのファンサービスと言えるかもしれない。


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仲入りを挟んでのトリネタは『夢金』。雪の降る寒い冬の夜、船宿を訪れた女連れの侍が「浅草へ妹と芝居見物へ行った帰りだが雪に降られて弱った。深川まで屋形船を出してもらいたい」との申し出。船宿の主人は断ろうとするが、「酒手(心づけ=チップ)ははずむぞ」という言葉に乗せられたのが、二階で「百両ほしい」などと大声で寝言を言っていた強欲な船頭の熊。ところが船を出してみると、侍は豹変して「あの女を殺して懐の金を奪うから手伝え。嫌なら斬る」と熊を脅しにかかる。熊は金を折半することを条件に殺しの話に乗ったふりをして娘を救い、両親にたいそう感謝されて「これは身祝いです」と金包みを渡される。それを開けてみて「百両~」と言った途端、船宿の一階から主人が二回の熊を見上げて「静かにしろぃ!」……。

三代目三遊亭金馬、六代目三遊亭圓生、さらに古今亭志ん朝や立川談志が得意とした大ネタ。船の上での情景描写がすべて、江戸落語の美学の塊のような噺で、現代では五街道雲助が見事に演じるほか、立川談春の十八番として知られるが、その談春も話芸のテクニックを認めている三三が、見事に冬の情景を描いて見せた。



東宝『エリザベート』開幕直前レポ!!



いよいよ、明日、5/9から
ミュージカル『エリザベート』2012開幕です!!


おととい開幕を間近に控えた初日キャストメンバーによる囲み取材に行ってきました。

皆さんの意気込みをお伝えします!





春野寿美礼
「初日に向かって突き進んでいく覚悟です。気持ち良く初日を迎えたいと思っております」




石丸幹二
「舞台稽古を良い調子で進んできておりますので、このまま、この勢いで走っていけたらと思います」




髙島政宏
「いや~、もう900回を越えていますが、まだ発見があるという奥深い舞台だと思って、いま感動にうち震えています」




岡田浩暉
「初日に向けて突き進んでいる感じですね。気持ちいい初日を迎えたいです」




平方元基
「初日を迎えるこの緊張感を忘れずに千秋楽まで走りぬけていきたいと思います」




加藤清史郎
「僕も初日があさってということで、すごく緊張しているのですが、とにかく楽しめたらいいな、と思います」



さぁ、『エリザベート』2012年度バージョン、いよいよ開幕です!!



舞台上では観られないシーン!かわいい!!


撮影/吉原朱美

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※東宝エリザベート公式HPはコチラから

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「エリザベート2012観劇&トークショー」好評発売中です!!


 
Photo by Leslie Kee

【実施概要】

観劇①か②をお選びいただき、トークショーにご参加いただきます。

◆観劇 
 日 時
①6月16日(土)17:30開演
 エリザベート/春野寿美礼、トート/石丸幹ニ、フランツ/岡田浩暉、ルドルフ/古川雄大

②6月17日(日)13:30開演
 エリザベート/瀬奈じゅん、トート/マテ・カマラス、フランツ/石川禅、ルドルフ/平方元基
 
劇 場:帝国劇場


◆トークショー 
 日 時: 6月17日(日)18:30開演(予定)
 会 場: ホテルグランパシフィック LE DAIBA(東京都港区台場)
 出 演春野寿美礼瀬奈じゅん
 参加費: 全席指定1万2000円 ※観劇A席チケット+トークショー
      ※会場はシアタースタイル
      ※未就学児童入場不可


お求めはチケットファン、イープラスにて!!
 ※事前に会員登録しておくと購入がスムーズです。入会金、登録料、会費無料。

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岡田浩暉インタビュー~ミュージカル「エリザベート」~




2012年のミュージカル「エリザベート」を彩る新しい顔、
その一人として期待のかかる岡田浩暉さん。
優しさに満ちた歌声と端正な立ち姿が皇帝フランツ・ヨーゼフにぴったり!と開幕前から多くの熱い視線を集めている。
ご本人は、以前から観賞し続けている本作について

「非常に重厚な作品だけに少々距離も感じていた」

と率直な感想を抱いていたが、一昨年のバージョンを見た時、これまでにない新たな印象が生まれたという。

「夫婦や親子、嫁姑の問題もあるし、国と臣という問題もある。
多岐にわたる人間関係が描かれていて、ミュージカルでこれほど機微を語れる舞台はないんじゃないかと。
そんなふうに思えたのは少し大人になったからでしょうか(笑)」


ふわりと柔らかな笑顔を見せたかと思えば

「掘り下げられるポイントが多いだけに、どうバランスをとって観客に伝えられるかが役者の勝負どころ」

と、人気舞台への参加に気を引き締めて臨む。
皇太后ゾフィの厳しい監視下のもと、エリザベートとの愛に苦悩し、皇太子ルドルフの反発に遭う。
そんなフランツはとくに男性ファンの共感を呼ぶ役どころだ。

「フランツは皇帝の義務として心情を吐露できない人間です。
そんなバリアを作りながらも、内に秘めた葛藤を見る人にきちんと感じてもらいたい」



小池修一郎演出は初体験。

「エンターテインメントの要素をしっかりつかみながら、役者がどれだけその役となり舞台で生きているかを一番重要視する方です。
激動の時代を生きたエリザベートの物語を、まさに激動といえる今の日本でやる意味がある、ともおっしゃっていて同感しました」



最後に

「お客さんには、フランツにもぜひ恋をしてもらえたらなと思ってるんですよ」

と笑顔でひとこと。

今年の「エリザベート」では皇帝フランツの慎ましくも魅力的な表情を追いかけることになりそうだ。

取材・文/上野紀子
撮影/吉原朱美



岡田浩暉 
俳優、ミュージシャン。To be Continuedのボーカルでデビュー。5 ~ 9月、東宝ミュージカル「エリザベート」にフランツ・ヨーゼフ役で出演。

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Photo by Leslie Kee

【実施概要】

観劇①か②をお選びいただき、トークショーにご参加いただきます。

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①6月16日(土)17:30開演
 エリザベート/春野寿美礼、トート/石丸幹ニ、フランツ/岡田浩暉、ルドルフ/古川雄大

②6月17日(日)13:30開演
 エリザベート/瀬奈じゅん、トート/マテ・カマラス、フランツ/石川禅、ルドルフ/平方元基
 
劇 場:帝国劇場


◆トークショー 
 日 時: 6月17日(日)18:30開演(予定)
 会 場: ホテルグランパシフィック LE DAIBA(東京都港区台場)
 出 演春野寿美礼瀬奈じゅん
 参加費: 全席指定1万2000円 ※観劇A席チケット+トークショー
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※岡田さん出演スケジュールは東宝ホームページhttp://www.toho.co.jp/stage/でチェックを!





宝塚歌劇雪組「ドン・カルロス」~囲み取材レポート~



久しぶりの初日囲み取材レポートになりました、事業部Hです。

4月27日、宝塚歌劇雪組公演
グランド・ロマンス「ドン・カルロス」
グランド・レビュー「Shining Rhythm!」

の東京宝塚劇場公演が初日を向かえ、公開稽古と囲み取材に行って参りました。

この日は音月桂さん、舞羽美海さんのお二人での取材となりました。



音月
あいにくの雨でございますが、気分は雪組全員晴れやかな気持ちで今日から初日いよいよスタートいたします。私たち雪組のパワーを皆様にお届けできるように頑張りますので、皆様よろしくお願い致します。

舞羽
初日から一丸となって精一杯心を込めて舞台に立ちたいと思っております。千秋楽までどうぞよろしくお願い致します。


Q.お芝居とショーの見所とお好きなシーンは?

音月
“ザ・宝塚”といったお芝居とショーの二本立てでございます。本当に私が舞台に立っていても、お客様ってこういう気持ちで笑顔で帰って頂けるんだろうなと思うような、本当に愛に溢れたお芝居と、ショーの方は下級生に至るまで多くの場面に出演させていただいていて、『Shining Rhythm!』のタイトル通り、キラキラ輝いているショーだと思っております。
どの場面もお見逃しなく見ていただければ良いなと思っております。

舞羽
お芝居は本当に一人一人が集中して皆で創り上げている作品だと思うので、端にいる下級生や、全員を観ていただきたいなと思っております。
ショーは全場、色んなジャンルのショーの場面があるので、お客さまに本当に楽しんでいただいてお客様と創り上げる作品になればいいなと思っております。




Q.お芝居の中で披露されるハンドダンスについて。

音月
本当に難しくてですね、あれだけの大人数が揃うにはかなり時間がかかりました。
でも本当に皆くじけずに、一日一善(笑)、ショーのお稽古の日も練習しまして、アザまではいかなくても手が痛くなるまで稽古いたしました。
団体戦に強い雪組ということで、ここで団結力を一気に発揮できれば良いなと思っております。


Q.お披露目の頃から比べて組全体がまとまってきたのを感じるのですが、今の雪組の状態、変化は?

音月
大劇場公演でお披露目をさせていただいたのが「ロミオとジュリエット」だったんですけれど、この一年、あっという間というか、本当に充実していました。
組子も笑顔でついて来てくれまして、今一人一人が「シャイニングリズム」のように輝くようにと言いましたけれど、凄くみんなの魅力がどんどん増しているなというのは一緒にいても感じましす。
お客さまが初日をご覧になってから少し間を空けて千秋楽の間近をご覧になって、「作品もどんどんレベルアップしているね」と仰ってくださることがあるんですが、本当に間近で観ていてもそれぞれの魅力や成長が手に取るように分かるのは凄く嬉しいですし、私もその力に背中を押してもらって一緒に成長できるんじゃないかな?と思います。



舞羽
すごく今一つになっていると言う感じがして、音月さんを中心にピラミッド型といいますか、本当に全員が桂さんの背中を見て何かを学ぼうという精神であったり、向上心を持って舞台に立っているのは桂さんのお人柄があってのもので、凄く楽しい明るい組だと思います。


Q.東京のお客様にメッセージを

音月
ほんとうに“これぞ宝塚”と言う二作品なので、初めて宝塚をご覧頂く方にも「あ~凄く素晴らしい世界だな!」と何度でも観に来たくなるような作品を、私ども雪組生一丸となって千秋楽まで大切に演じていきたいなと思っておりますし、卒業を発表させていただきましたが(※)、卒業までは未だ八ヶ月ございますので、それまでに雪組が5組のうち一番いい組になるように、輝けるように引っ張って行きたいと思いますので、よろしくお願いいたします!




音月さんは12月24日の東京宝塚劇場公演の千秋楽をもって宝塚歌劇団を卒業されることを発表されました。


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続いて、囲み取材前に公開された初日舞台稽古の模様です。


グランド・ロマンス
『ドン・カルロス』
~シラー作「スペインの太子 ドン・カルロス」より~

16世紀のスペインを舞台に、スペイン王子ドン・カルロスと王子を愛する女官レオノールとの恋を軸に、かつてドン・カルロスの婚約者で今ではドン・カルロスの父親フェリペ2世と結婚したイサベルをめぐる父子の思い、ネーデルラントの解放を訴える友人とドン・カルロスとの駆け引きなどが、ドラマティックに展開する作品です。愛と政治をめぐる葛藤を通して、一人の青年が成長する姿が描き出されます。


(C)宝塚歌劇団

宝塚らしいコスチュームプレイ。歴史や政治を背景に、恋や人間愛が描かれます。舞台や衣裳を見ていてもカルロス達の時代の香りがするようです。
劇中、囲み取材で音月さんの仰っていた雪組の皆さんによる“ハンドダンス”が披露されるシーンは楽しくも圧巻ですよ!


グランド・レビュー
『Shining Rhythm!』

「光」「影」「ときめき」「喜び」、そして「情熱」「躍動」をテーマに、パワフルかつ幻想的に織り成す、ダンシング・ショー。雪組のショースター、ダンサー、シンガーたちが、心弾むリズムに乗せて、輝く舞台を届けてくれます。


(C)宝塚歌劇団

ラテン、ジャズ、ロック、ブルース・・・様々なリズムにジッとしていられなくなる様な、『Shining Rhythm!』のタイトル通りキラキラ輝き弾けるショーでした。

GWに是非、劇場に足を運ばれて“宝塚”の世界に浸ってみては。


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グランド・ロマンス
『ドン・カルロス』
~シラー作「スペインの太子 ドン・カルロス」より~

グランド・レビュー
『Shining Rhythm!』

東京宝塚劇場
公演期間:4月27日(金)~5月27日(日)

※公式HPはコチラから


宝塚歌劇月組 三井住友VISAカードミュージカル『ロミオとジュリエット』制作発表会レポート



こんにちは、GW皆様いかがお過ごしですか?事業部Hです。

2012年4月26日に行われた
宝塚歌劇月組『ロミオとジュリエット』制作発表会
に行ってまいりました。

ジェラール・プレスギュルビック氏によってミュージカル化されたこの作品は、2001年のフラン初演から国際的ヒットをはなち全世界で500万人を動員。日本では宝塚歌劇が2010年星組により大阪・博多で初演、2011年には雪組が大劇場公演として上演し好評を博しました。

今回は新生月組のお披露目公演ということもあって、多くの報道陣が待ち構える中、
先ず月組新トップスター・龍真咲さん、月組新娘役トップスター・愛希れいかさん、
月組準トップスター・明日海りおさんの楽曲披露のパフォーマンスが行われました。

曲目



「いつか」(明日海りお・愛希れいか)




「僕は恐い」(龍真咲)




「Aimer(エメ)」(龍・愛希)




「世界の王」(龍・愛希・明日海)


今公演ではさん、明日海さんがロミオ役とティボルト役を役替りで務められると言うこともあり、お二人がそれぞれロミオの歌を熱唱。
初々しくのびのびとしたWロミオジュリエットにウットリ。公演が待ちきれません。


つづいて、演出の小池修一郎先生もむかえ、会見が行われました。



小池先生は、昨年、雪組の東京公演上演時に東日本大震災がおこったことにふれ。

小池:
交通機関が止まっていたり、未だ関東、首都圏も回復していないところで、それにも関わらず来て下さるお客様が沢山いらっしゃったということで私は大変感動いたしました。そしてやはりその時にこんな状態でこの、古典の愛の名作であり、惜しげもなく“愛”ということを語っていくミュージカルである『ロミオとジュリエット』という作品が、それを観て感じるという暖かさとか、生きていく上でやはり人は愛がなくては生きてゆけないというと申しますが、その表向きのフレーズと言うより凄く実感できる、この時にこれを観るからこそより癒される、そして明日からまた生きていく事と向かい合えるのだと言うことを仰って下さった方が沢山いらっしゃいました。
やはりエンターテイメントというものがこういう非常時に人の心を支えることが出来るんだなということを凄く感じましたし、そういう事態においての宝塚歌劇の強さと言うか、存在意義、存在価値を言うものを私自身が改めて認識できた時でございました。

そして月組は今ご紹介頂きました様に、若く新しい組です。平均的な学年というのもちょっと下になるのではないかと思います。その分、大変瑞々しい部分があると思いますので、それはどうしても未熟と言うものと結びつくのかもしれないけれども、でも、それがマイナスにならない作品だと思います。この『ロミオとジュリエット』という作品ならではの、エネルギー、(パフォーマンスの)最後に3人でやりましたけれども『世界の王』を歌う、“これから世に出て行くのは自分達なんだ”ということを歌う作品、本当にふさわしい彼女達にぜひ頑張って、ちょっと落ち込んだり、ちょっとブルーな日本に何らかのエネルギーを与えて欲しいなと思っております。



そして、役替りでロミオ役・ティボルト役をつとめるさん、明日海さん、ジュリエット役の愛希さんからご挨拶がありました。




龍:
このたび、『ロミオとジュリエット』でロミオ役とティボルト役をさせて頂きます、龍真咲でございます。新生月組、新たなスタートの始まりです、愛希と明日海とそして月組生一丸となって、楽しい舞台を作ってまいりたいと思いますので、皆様どうぞよろしくお願い申し上げます。




愛希:
今回、ジュリエット役をさせて頂きます、月組の愛希れいかでございます。『ロミオとジュリエット』という作品で、ジュリエット役をさせて頂けることが、本当に嬉しく幸せな気持ちでいっぱいです。この気持ちを大切に、龍さんと、明日海さんと一緒に、出演者の方々と一緒に、素直に真っ直ぐに舞台に精一杯取り組んでいきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。




明日海:
今回、ロミオ役とティボルト役を役替りでさせて頂きます、月組の明日海りおでございます。『ロミオとジュリエット』と言う作品、本当に勿論ミュージカルもですけれども、物語や映画化された物などのファンでしたので、今回こうして二つの役で作品に関わることが出来て、とても幸せ者、贅沢者だなと感じております。月組としましても、先日の霧矢さんのさよならの公演もありましたが、とても集中力というか団結力が感じられたので、勢いはそのままに、今度は龍さんのカラーを皆で存分に感じながら、一緒に進んで行けたら良いなと思っております。役替りなので体力とガッツをしっかり蓄えて頑張りたいと思います。よろしくお願い致します。


Q.小池先生は月組とご一緒されるのは『スカーレット・ピンパーネル』以来ですが、その時に感じられた龍さん、愛希さん、明日海さんの魅力を今回の作品でどのように演出されるか、それを受けて三人はどういう風に小池演出に乗りたいか。

小池:
『スカーレット・ピンパーネル』の制作発表の時、龍真咲にとって明日海りおは“目の下のモノモライ”、明日海にとって龍は“目の上のタンコブ”と言ったんですね。それぞれそのモノモライやタンコブはどんどん肥大化しているのではないかと思うんです。
龍真咲は月組を背負うと言うか、私は変な必要以上の責任感を持つ必要は無いという風に思っていて、どういう事かと言うと「私が全部やるんだ」という、全部と言うのではなくて、むしろ今走ってごらんというランナーとしての一番良い意味で根性整えてバッと走ってくれたら良いなと思うんですね。
明日海りおに関しましては、未だはっきり言って、兄がいての弟なので、そいうところで多少気が楽なのでは。但し、プレッシャーは、もしかして、今、龍真咲は客席にストンと向かい合う事ができる立場になったと思うんですけれど、未だ明日海りおは色んな事に気を遣いつつやらなくてはいけないだろうと思って、そういった所を、迷いのような物を、やる時はポンと捨てて出来れば、また彼女なりの力を発揮できるんじゃないかと思います。
愛希れいかに関しましては、『スカーレット・ピンパーネル』の時は子役でしたので、今日とか観ていましてどの位の自覚なのかもちょっと判らないのですけれど、11時と3時と(役替わりで)相手が替わっているんですよね、ですからそこをつい間違えたりしないようにするのが大変かなと思うんですが、でも、大変ながらそういう意味では恐い物知らずかなとも思うんで、今回は走っていけばちゃんと彼女なりのゴール、やっぱり人によって距離が違うように思うんだけれど、でも夫々に自分なりのゴールインが出来るのではないかと思って、そこを何とか伴走する形で出来たらいいなと自分で思っているんです。



龍:
今回お披露目公演が小池先生の『ロミオとジュリエット』をさせて頂くということを凄く嬉しく思いましたのと同時に、本当に愛情のある先生だと思うので、たとえに叱られても、どんな事を言われても自分が成長するためには通らなくてはならないし、人が言いにくいことでも教えて下さる先生なので、またそれに出会えるんだなっていう自分に対しての期待感というものを大きく感じました。
(『スカーレット・ピンパーネル』に続いて)今回役替りもさせて頂けるということで、小池先生が仰っていたようにチャピ(愛希)が相手が替わって、ちょっと大丈夫かなという動揺とかしないようにっていう心配はあるんですけれども、それも少し若目の組ということで、色んな事を経験させて頂くという事は、舞台人として恵まれていることだと思うので、そこは真摯に受け止めて、しっかり務めて参りたいと思います。

愛希:
『スカーレット・ピンパーネル』で(小池先生と)初めてご一緒させて頂いた時に、公演が終わった後に凄く大きな物を得たような気がして、凄く「またご一緒させて頂けたらな」と思っていたので、今回ご一緒させていただけて本当に嬉しく思います。まだまだ未熟な面が沢山あると思うんですが、私はロミオが2人いる事に関しては、出会った時がその人ならばその人を愛し抜きたいと思いますので、深くは考えません!やる時はしっかりやりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

ここで司会から「二人のロミオに愛されるなんて良いですよね」という言葉があり、場内優しい雰囲気に。

明日海:
私も小池先生の作品に出させていただくことは、今までに何回もありまして、その度に小池先生はいつも図星を言い当てられるというか、全てお見通しというか分かってらっしゃるんだなと思いますし、とてもお尻に火をつけるのも上手というんですかね、いつもエンジンをガッとかけて下さる先生なので、今回も言うことをよく聞いて、あとは周りの共演者の方々のお芝居も存分に感じて、役と素直に向き合って、役の感情にちゃんと身体と心を預けられるくらいまでになれたらいいなと思います。




新生月組による『ロミオとジュリエット』、是非観に行きたいですね!



撮影/吉原朱美


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宝塚歌劇月組 三井住友VISAカードミュージカル
『ロミオとジュリエット』








(C)宝塚歌劇団
photo by Leslie Kee


※公式HPはコチラから


「エリザベート」稽古場見学会レポート







4月24日、ミュージカル「エリザベート」稽古場見学会が開催されました!!
この日は、なんとエリザベートとフランツ・ヨーゼフの結婚記念日と発覚★
うーーーん、図らずもこの日に開催されたとはいえ、、、
なんだかちょっと不思議な“縁”を感じたのは私だけでしょうか?


約2週間後の5月9日に初日を控え、お稽古も大詰めの中、
「エリザベート」の魅力的なナンバーから5曲が披露されるということで、、、
こちらも、気が引き締まる感覚を抱きつつ稽古場に潜入させていただきました。


【披露楽曲】
①「ミルク」/髙嶋政宏&アンサンブルキャスト
②「ママ何処なの?」/マテ・カマラス&加藤清史郎
③「夜のボート」/瀬奈じゅん&岡田浩暉
④「闇が広がる」/マテ・カマラス&平方元基
⑤「私が踊る時」/春野寿美礼&石丸幹二




稽古場に入ると、
すでにアンサンブルの皆さんがウォーミングアップ中。

あ!フランツ役の岡田浩暉さん発見◎
うつむきかげんに、ゆっくりゆっくり広い稽古場を歩きながら
歌詞を頭の中でリフレインされている様子。
まさに皇帝フランツが悩み、葛藤し宮廷内を歩いているかのうように見えました。

あ!ルドルフ役の平方元基さんも黄色のTシャツで登場!!
今日は夏日。ビタミンカラーが鮮やかです。
が、平方さんの表情は「ルドルフ色」??
プレッシャーやら、緊張やらいろいろなものを背負われ、
まさにルドルフ殿下の気持ちと重なる状況かと。


ブタコメの映画コラムニスト・岡田さん、演劇コラムニストの平方さんが
2012年度版「エリザベート」に新キャストとしてご出演されることを、
ブタコメスタッフ一同も大変嬉しく、開幕を楽しみにしております☆



さてさて、いよいよ稽古場見学会がスタート!!

幸運なオーディエンス40名の皆さんも
ワクワク&ちょっと緊張されている様子がこちらにも伝わってきます。


♪最初は、「ミルク」♪



髙嶋さんルキーニもアンサンブルの皆さんもすごい迫力!
激しく、熱く燃えていました。









髙嶋さんからご挨拶
「今日は稽古場での歌披露ということで、本番よりお客様をちょっと意識しすぎて
演ってしまいました(会場爆笑)。本番はもうちょっと厳しい顔つきになりますが、
お客様がこんなに近いとね、ついね(笑)
この稽古場で『エリザベート』や東宝の様々な名舞台が作り上げられているんですよ。
でも稽古場は二酸化炭素が充満していますから、
皆さん外に出られたら、大きく深呼吸してくださいね(会場爆笑)」

-今回の公演で、シングルキャストのルキーニ役で1000回を迎えられますね

「何回演じても“慣れ”は通じない作品ですね。
2000年に小池先生にルキーニを演ってほしいと言っていただき、一度お断りしたのですが。
六本木のワインバーで改めて小池先生にお会いして、なぜか舞台の話ではなく
“天使と悪魔”の話で延々盛り上がり酔っ払い5時間も経過してから、
帰り際に“それで君はルキーニどうする?”と先生に聞かれて,
“はい、演ります!!”みたいな軽いノリで引き受けてから、もう900回を超えている。
僕自身もビックリしています(笑)
今回1000回を迎えますが、新しいキャストが増えたことで、同じシーン、同じ台詞、同じ振り付けですが
化学反応が起きています。皆さん楽しみにしていてください!!」



♪「ママ何処なの?」♪

サッカーのユニフォームを着た清史郎くんは、太陽の下で元気に走り回るようなイメージ。
セットが登場して、定位置にスタンバイする清史郎くん。
ハニカンだ笑顔の後、「ふーーっ」と大きく息を吐いて
瞬時にして、少年ルドルフに入り込んでいきます。









清史郎くん少年ルドルフの真っ直ぐな澄んだ歌声に聴き入っていました。
この場面、ちょっと演出が変わった印象。
本番が楽しみです。




いま、自分の中で少年ルドルフに点数をつけるとしたら何点ですか?という質問に
清史郎くん、すっごく考えています。
その後ろでマテさんが(両手で10を出して)100点、100点と言っている様子がすごく微笑ましい。
そして清史郎くんが自分につけた点数は「83点」

その後、マテさんは「僕の日本語は47点ですね」とお茶目なマテさんに、会場が沸きます☆




マテさんからご挨拶

「ここでオーディエンスの皆さん、キャストの皆さん、スタッフの皆さんと一緒の場にいられることを心から幸せに思います。
大きな夢が叶えられて本当に嬉しいです。皆さん僕を支えてくださってありがとうございます。
素晴らしい公演になると思います」




♪夜のボート♪



セットチェンジがあり、瀬奈さん、岡田さんがスタンバイされます。

岡田さんの台詞からそのシーンがはじまり、曲が流れ出すと空気が一変したように感じました。




瀬奈さんエリザベートに、こちらの感情もぐぐっと引き込まれていきます。



岡田さんが「本当は二人(エリザベートとフランツ)は愛し合っていたんですよ」と
先日インタビューで語られたお言葉を思い出し、せつなさが増していきます。。



歌い終わると、「良かった~」という感じで
お二人が笑顔で軽く背中をたたき合われている様子を拝見して、こちらも一緒に笑顔になります☆




「夜のボート」の歌の時と一変して
笑顔がとってもチャーミングな瀬奈さん☆



岡田さんからご挨拶

「本日は皆さまお越しいただき有難うございました。緊張しました(笑)
(「エリザベート」は)初演からもう12年経っていますので、稽古場も出来あがっています。
その稽古場と大作『エリザベート』に胸を借りるような気持ちで過ごさせていただいています。
フランツの歌はすごく難しいと思いますが、その難しいメロディーラインが
(フランツの)気持ちを表現していると思います」



-瀬奈さんは前回から引き続いてのご出演ですが、今回はどんなエリザベートになりそうですか?

「前回は初めてのことばかりで、自分がいっぱいいっぱいで
表現しきれなかったことや苦しい思いがたくさんあったので
今回はそれを克服したいということと、
孤高さやストイックさをもう少し強めに出していこうかなと思っています」




♪「闇が広がる」♪

続いては「闇が広がる」です!
とアナウンスがあった後、段取り確認が少しあって
平方さん後向きで所定の位置にスタンバイ。
ルドルフが例のものをひきずりおろすところからスタート!

今日は私達もルドルフと同じ目線、ステージ上にいる感じで
ゆっくりジワジワと一緒に“闇の世界”に侵入していくよう。

平方さんの歌声は透明感があり繊細、そしてルドルフの感情が湧き出てきて、
だんだんと力強さも加わっていきます。

そしてマテさんトートと激しく絡み合う場面に・・・








皇帝ルドルフは立ち上がる!
決まった☆



-平方さんは小池先生の演出作品に二度目のご出演ですがいかがですか?

「相変わらず毎度毎度怒られていて日々頑張っています。
本番までに小池先生のご指導のもと、自分なりのルドルフを創り上げて
皆さんの前に現れることが出来たらなと思っています」




最後のルドルフとのキスシーンはどうなりそうでしょうか?とマテさんに質問が・・・
マテさん日本語で「キスは・・・得意です!」

会場がどっと沸きます!!
平方さんも思わず笑みがこぼれてましたw




♪「私が踊る時」♪

春野さんがトート閣下を演じられた時に創られたナンバー「私が踊る時」。
この曲を春野さんがエリザベートとして歌われる、これまた運命???
感慨深いです。

石丸さんトート閣下と春野さんエリザベートが登場されます!!








この曲のボレロなところが大好きです!!
エリザベートの強い意志と重なり、気持ちが高ぶります。



春野さんエリザベートが、トート閣下の手をはらいのける手さばきがカッコイイ!!
と思ってしまった。。



歌い終わると、お二人もホッとされ手を取り合って満面の笑顔に◎



-春野さんは今回、東宝版「エリザベート」に初出演されますが、
宝塚在団中に演じられたトート役とエリザベート役との違いはどんなところでしょうか?


「エリザベートとして、今、一生懸命一歩ずつ前に進もうと歩いている最中なのですが、
宝塚で演じたトートは男役でしたので形ばかり気にして
“俺はトートだ!!”という感じだったのですが
今はエリザベートとして生きていまして、新たな発見がたくさんあります。
そして、今回は山口さん、石丸さんとマテさんと3人のトートの皆さんとご一緒させて頂きますが、
いつも振り向くと自分の想像以上に素敵なトートがいらっしゃるので
いっそ身をまかせてしまおうかなという気になります(笑)
(石丸さんに向かって)宜しくお願いします(笑)」




-今回の石丸さんトートの見せ場はどんなところになりますか?

石丸「小池先生から今回は“クール&ビューティー”というご注文がございまして(笑)
今回は少し大人なトートを創っていきたいと思っています。
前回は自分の爪を伸ばしてネイルをしていたのですが・・・
女性の皆さんにとって爪を伸ばすというのは結構、ご苦労なことなんですね!実生活で大変なことになるので、今回は付け爪にするかもしれません。
どのくらいの長さにするかまだわかりません。
(春野さんに)刺さったらゴメンネ!」

場内大爆笑!!


-最後に、春野さんからご挨拶をお願いします

「今回またたくさんの組み合わせの公演があります。
東京と博多、名古屋、大阪でも公演させていただきます。
初日まであと2週間ですが、さらに稽古を重ねて皆様に愛される『エリザベート』を
お見せできるようにしていきたいと思っております。
是非皆さま観にいらしてください!!本日はありがとうございました」




写真/吉原朱美
文/特派員W




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「エリザベート2012観劇&トークショー」好評発売中です!!


 
Photo by Leslie Kee

【実施概要】

観劇①か②をお選びいただき、トークショーにご参加いただきます。

◆観劇 
 日 時
①6月16日(土)17:30開演
 エリザベート/春野寿美礼、トート/石丸幹ニ、フランツ/岡田浩暉、ルドルフ/古川雄大

②6月17日(日)13:30開演
 エリザベート/瀬奈じゅん、トート/マテ・カマラス、フランツ/石川禅、ルドルフ/平方元基
 
劇 場:帝国劇場


◆トークショー 
 日 時: 6月17日(日)18:30開演(予定)
 会 場: ホテルグランパシフィック LE DAIBA(東京都港区台場)
 出 演春野寿美礼瀬奈じゅん
 参加費: 全席指定1万2000円 ※観劇A席チケット+トークショー
      ※会場はシアタースタイル
      ※未就学児童入場不可


お求めはチケットファン、イープラスにて!!
 ※事前に会員登録しておくと購入がスムーズです。入会金、登録料、会費無料。

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韓国ミュージカル観劇レポート~「エリザベート」②~ 平方元基・演劇コラム



いろんな刺激に感化されながらも、今回一番気になったのは、
もちろん
皇太子ルドルフ

…当たり前か(笑)
これがまたとっても楽しめました。

なぜなら、僕の韓国のヒョン(兄貴)
韓国版ルドルフ役キム・スンデさん
とトークショーを通して、お互いの気持ち、意見を話すことができたからです


きっと、トークショーの内容は素敵にブタコメ編集部の方がまとめてくださると思うので割愛させていただきます(笑)が、違う国に自分と同じ役の人がいて、その人と交流出来たことは、ものすごく僕にとって素敵な経験になりました。




ひとりじゃない。

本当にそう思えました。
この絆もこの旅で得られた宝物です。

あんなに真剣に公の場で自分自身について話したのも初めてだった気がします。
でも、自然と言葉がでてきて、優しく見守ってくださった皆さんのおかげだと思います。
普段だったら絶対に恥ずかしくて話しませんから!!!(笑)

でも、一言だけ自分で言うとするなら、
僕はこの仕事をして、強くなれました。
だから、どんなに辛くても、悲しくても、悔しくても大丈夫。
みんなの前ではどんなときでも笑っていられます。
それを再確認できたことも大きな収穫だったかな。


そんな兄貴が演じるルドルフ
描かれ方が日本とは違います。



日本版はルドルフがとても丁寧に、繊細に描かれているのに対し、
韓国版はとてもシンプルにほぼ楽曲の間尺のみで進んでいきます。
ただでさえ圧縮されたルドルフの人生を、日本版の約半分ほどの時間で表現しなければならないので、
相当な難しさだと思います。

今回ルドルフは韓国でもトリプルキャスト
三人が三人とも違うアプローチで、どのルドルフにも完全にやられました。

スンデさんのルドルフ
強さが際立ち、皇太子としての志の高さが感じられました。

その皇太子が死という運命へと導かれ悲劇の最期を迎える様は、涙なしではみられませんでした。
ルドルフがルドルフを観て涙するってのも不思議な感じですね(笑)

命懸けで国家を守ろうとするルドルフと、魂剥き出しで演じるスンデさんの姿が重なり、さらに感情移入してしまいました。
演出で特に、大きく違う描かれ方をしているのは、「僕はママの鏡だから」
これは是非、観比べていただきたい!
僕がこれからルドルフを作り上げていく上で大きなヒントになりました。


そのほか、トートの在り方や、ルキーニのキャラクターなど、ただ単に日本版と異なるところを探すだけでも、より深く作品に触れ合うことができますよ!

最後の最後まで韓国の情熱的な国民性を示していた場面。
それは、カーテンコール
もうまるで、スポーツ観戦しているかのような勢いのスタンディングオベーション!!
最初は、恥ずかしかったのですが、三回観るる頃には、自分から率先して、声を上げて盛り上がってました。
会場の一体感が最高潮、興奮冷めやらぬうちに幕が降ります。

日本のカーテンコールが当たり前だった僕は、短期集中型の韓国のそれも素敵に感じました。
なんてったって、カーテンコールで汗だくになるくらい大興奮してましたから(笑)
あー、みなさんにも楽しんでいただきたい!本当に心の底から楽しめる公演でした。


そして、韓国で得た素敵な宝物たちを日本にもって帰って、成長の糧にしようと思い帰国して挑んだ稽古。

うまく言葉にできないんですが、
ちゃんと自分の中に宝物たちが生きていました。

なんとも言えない感情が、僕の中で力になっているんです。

この宝物たちと共に、僕らしいルドルフを表現したい。

そして、今度は韓国の方はもちろん、いろんな国の方々に日本版を観て欲しいです。
もちろんスンデ兄貴には観て欲しい!!


最初は、韓国版のエリザーベートを観るのが目的と思っていたのに、
気づけばこんなにたくさんの宝物たちに出逢わせてくれたこの旅。

それもこれもすべてエリザベートの作品が持つ力なのかもしれませんね。

どこかにトートがいるのかも(笑)
でも僕はまだ最期を迎えるわけにはいきませんから、何としてもトートから逃げなくては!!!



…と、長々といろいろ書かせていただきました。
僕が感じた大切なものを何度も宝物と書かせてもらいましたが、
行けばそこにあるものではなく、それさえも、自分の心次第なのかなと思います。

そんな宝物に気づける心を持てる人で在りたいと願います。

そしてそれを見つけられた僕は、きっとあの頃より強い。

本当に本当にたくさんのことを学ばせてくれた
韓国版エリザベートを観る旅、心からありがとう。





それでは、今僕がルドルフの一番好きなセリフで締めさせていただきます。



『皇帝ルドルフは立ち上がる』



本番、素敵な笑顔で、みなさまにお逢いできますように。。。



平方元基





※韓国「エリザベート」ルドルフ 写真提供/EMKミュージカルカンパニー


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韓国のヒョン(兄貴)キム・スンデさんのルドルフを観劇後にパチリ☆
お二人で何やらヒミツの資料(?)交換をされた模様。
その内容は・・・
また後日w




【プロフィール】平方元基




韓国ミュージカル観劇レポート~「エリザベート」①~ 平方元基・演劇コラム



みなさん、お待たせいたしました!!
韓国版「エリザベート」観劇コラムでございます。

普段コラムを書くときは、観劇後、すぐに書き始めるのですが、
今回はどうしてもなかなか自分の中でうまく感情が言葉にできず、
結果、自身のルドルフ役の稽古が始まってからの執筆になってしまいました。
というか、稽古をしてやっと気持ちに気づけたというか、
素晴らしい経験をさせていただいたのだと改めて確認することができました。

世界中に宝物が散らばっているとするのなら、僕は今回その一つに出逢えたと言ってもいいほどに、
沢山の輝いたものを、目に焼き付け、手に触れ、体に感じることができました。

感じたまま、素直に書きたいので、いつも以上に読みにくい文章になってしまわないか心配ですが、僕が韓国で感じた思いを、綴っていこうと思います。



韓国版「エリザベート」の上演会場は、
ブルースクエア



新しい会場で、天井が高く、音響効果もとてもよかったように感じます。

 
会場に入るなり、あちらこちらに、キャストのパネルだったり、オブジェだったり、
会場全体がエリザベートモード

 

あちこちで写真を撮っている方たち。
韓国ではミュージカルは値段が高く気軽に行けるものではないと聞いていたにもかかわらず、
ワイワイと開演を心待ちにしている皆さんの姿は、日本と何も変わらず、
むしろ、舞台に親しみがある様子は日本以上にも感じられました。
感情を隠さない文化というのでしょうか。
いいものはいい。好きなものは好き。
会場で幕が上がる寸前の高揚感もとても気持ちのいいものでした。


僕は、全部で三回観劇させていただいたのですが、どの公演を通じても言えるのは、
圧倒的な歌唱力とそこからダイレクトに伝わるパワー
これは衝撃的でした。

ひとりひとりの役の個性、表現、どれをとっても感情を剥き出しにしたかのようなストレートな韓国版の演出。
以前観たウィーン版に近いように感じました。
ひとつの作品を各国、それぞれの演出で上演することの面白さを初めて感じた瞬間でもありました。
言葉がわからないことを心配していた僕が馬鹿でした(笑)
感じるもの、感じたこと、それだけでも十分に舞台の世界に引き込まれていました。
もちろん、曲を知っていたから理解出来たことは大いにあると思いますけどね(笑)

ここで、大事にしたいと思ったことが出てきました。
韓国では韓国語、日本ではもちろん日本語で上演されるわけで、
その国独特の言葉の響きや美しさを感じ、
日本人の僕は、日本語のそれも旋律に合わせ表現できるように心がげたいと思ったんです。

日本語でミュージカルの曲を歌うのは難しいとよく言われます。
一音に一語しか乗せられない、全てに母音がついてくるなど、たしかに歌いにくいと感じるときもあります。
しかし、日本語を美しく操ることも、僕たちの使命なのかなと。
折角、表現させていただく訳ですから、今回はそんなことも考えつつ、稽古に励んでいたりするんです(笑)
若干話がそれましたが、他の国のものに触れたことで、さらに日本版が好きになったし、責任も感じました。

韓国版は、コミカルな振付や、ショウアップされた分かりやすい演出で、
初めて観た僕も、色々と細かいところまで楽しむことができたし、
何より、難しいことを考えずに、目の前で起きていることに素直に反応する韓国の観客の在り方には考えさせられることが、たくさんありました

日本もそうなればいいのに。。ということではなく、そういう在り方だからこそ、
感じることができる空気があるのだと気付けました。

日本でしか舞台を観たことなかった僕は、舞台上のことだけでなく、
劇場の空気感がすべて新鮮に感じられたんです

きっと、韓国の方が日本の劇場にこられて感じられることもあるんでしょうね。
興味あるなぁ。
 




※韓国ミュージカルレポート~エリザベート②~は、明日アップします!
 コラム②では、韓国版ルドルフ役について、平方さんの韓国のヒョン(兄貴)スンデさんとのことも。。お楽しみに☆



追悼・森田芳光監督 ~「僕達急行 A列車で行こう」~白石隼也・映画コラム~

これまでに数え切れない人の重みを支え続けてきたせいか、
お尻の形に窪み少し硬くなった柔らかい椅子に座り、
純白とは言えないほんのり日焼けしたような横長のスクリーンに齧り付く。

左右のサラウンドスピーカーから本編の音声が聞こえる他にも、
ガタンガタンと定期的に電車が通る音、
そして、ガハハハハというまるでラム酒を喰らい酒焼けした海賊のように
しゃがれた大きな笑い声があちこちから聞こえてくる。

ん?何か匂うなぁと辺りを見回すと、大笑いしている一人である杖を持ったオジサンが
汗でふやけた臭い臭い足を靴から出してこちらに向けているではないか。

ははーん、そういうことか。

ただ、人間ってやつは臭いに慣れるようになってるんだよ。
と自分に言い聞かせたが、後にきつい臭いは慣れるのに時間が必要なんだと思い知らされることになる。
いきなり話が逸れたがこれは銀座シネパトスで3月いっぱい開催されていた
『時を掴み、人を見つめ続けた天才監督 追悼 森田芳光』での一幕である。





今月紹介するのは、今作が遺作となった
森田芳光監督
『僕達急行 A列車で行こう』

今回の為というわけではないが、
前述した銀座シネパトスで今月の頭からやっている森田監督の過去14作品が
一挙に公開される上映会に週二のペースでそこに通っている。
本当は14作品全て観た上でコラムを書きたかったのだが、
そうすると公開に間に合わないのでギリギリのこのタイミングで。

小町圭(松山ケンイチ)小玉健太(瑛太)はともに
鉄道を愛する者同士。」
とだけ映画のチラシには書いてあり、今や世界共通語となりつつあるあの言葉は使われていないのだが
ここは分かりやすくお伝えしたいので敢えて言わせて頂きたい。

二人の主人公は、要するに「鉄道オタク」(鉄道ファンの方々はこの呼び方を好まないと
後から聞いたのですが、決して蔑称しているわけではありません)である。
映画を観ているうちに森田監督もその一人だったんだろうなと確信する理由の一つに、
一口にオタクと言っても色んなオタクがいて、
対象の物事に人それぞれ違った愛し方をすることを
「受け入れる」という点が描かれていたこと。





僕自身も「サッカーオタク」(今作にサッカーに関する台詞やキャラクターが出てくるから
森田監督もきっとそうだ)で暇さえあればスタジアムに行っているのだが、
例えばサッカー観戦にしても楽しみ方は色々だ。

いわゆるゴール裏と呼ばれる所で大声を出して歌いながら観戦する人もいれば、
メインスタンドで静かに集中して観戦する人もいる。

またその中に各々見ている所が違ったりするから人の数だけ楽しみ方がある。
で、そうなってくると声を出して応援している人達がそうでない人達に
『お 前らも声出して応援しようぜ』ってなりそうだが、そうはならない。

不思議な案配だが、ならないのである。

僕がサッカーオタクであるように
誰しもオタクと言わないまでも精通している物事はあると思うので、
鉄道の知識、または興味がなくても当事者である森田監督が描いた
小町や小玉のキャラクターに共感し笑えるはずだ





物語はこの愛すべき二人が仕事に恋愛に紆余曲折しながら成長していく様が描かれているのだけど、
見所の一つに挙げたいのがそこで出会う魅力的な登場人物の数々。
過去の森田監督作品を観ていても必ずと言っていいほど、共通して言えることがある。

それは、全ての登場人物が魅力的なキャラクターであること。

たとえワンシーンだけの出演だとしても必ず印象に残るような役設定、撮り方をされている。
役者目線として嬉しい有り難いというのもあるんだけど、
それよりも何よりも単純に終始にワクワクさせられてしまう。

これは映画やドラマや小説やら何でも当てはまる僕の中でのちょっとした法則なんだけど、
魅力的なキャラクターが描かれている作品はその他の要素関係なしにおもしろい。
もちろん森田監督作品はストーリーも監督のメッセージが含まれた素晴らしいものばかりだ。

そして、僕が一番注目してほしいのは、
やはり森田監督にしか表現出来ないユーモラスな世界観
例えて言うならば、今にも死にそうな危機的状況の中でもギャグをかますような大人の余裕みたいな。

遊び心みたいな。

そういうやつ。

自分が映画に出る立場になってからいつも痛感させられることがあって、
それは、直接的に本筋のストーリーに関係ないシーンは尺の問題や色々な諸事情などで
格好のカット対象になるということ。
ただ、今作にも遺憾なく発揮されているけど、
森田監督作品には「今の何だったの?」っていうような

最高に無駄なシーンが沢山散りばめられている。

それも斬新に。

今作だって還暦を迎えた人が撮っているなんてとてもじゃないけど思えない。
スタンリー・キューブリックやオーソン・ウェルズなんかの作品っていうのは
間違いなく彼らにしか出来ないものだったから
いつ観ても新鮮に映るのと同じことが
森田監督にも当てはまると言っても過言じゃない気がする。





ここでようやく最初のシネパトスでの話に戻るのだが、
僕が思うにあの足の臭いオジサンを含めガハハハハと笑っていた人達は
リアルタイムでもそうだし何度もあの映画を観ていたと思う。

ガハハハハと笑ってなかった人達の中にもそういう人は何人もいただろう。

エンターテイメントを知り尽くしたオジサンたちの心をも掴んで離さない、
こんなことそうあるもんじゃない。

きっと俺も言っちゃうんだろうな、ガハハハハって。



シネパトスを後にする度にブルーになる。

足の臭さにやられたわけじゃない、
森田監督の作品に携わりたかったなぁとね。





と、ついつい本編より森田監督についての熱く語ってしまったが、
僕が言いたいのはつまりそういうことで。

まさにこの『僕達急行 A列車で行こう』
監督にしか描けない世界観が展開されている。

それはやはり実際に観て感じるものだから
今回は敢えてストーリーにはあんまり触れないでみました。

とにかく。

世界観ってなんぞやと思っている人たち、
森田監督を知らない若い人たち、


凄い日本人映画監督の作品をリアルタイムで観る最後のチャンスだということです。




追記

松山ケンイチさん演じる小町の台詞で印象に残っている言葉がある。
「女の人の気持ちは考えたって分からないから、考えない」
と、そんな台詞。
女心を掴むという男の永遠のテーマのようなものをあっさりと放棄。
僕は「いいの?」と呆気にとられたのだったが、
映画を見終わる頃にはすっかり小町に同意していた自分がいたのに驚いた。
なんだろう。たぶん、重みだろうなぁ。



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『僕達急行 A列車で行こう』



©2012「僕達急行」製作委員会

全国公開中!


※公式HPはコチラから




【プロフィール】白石隼也



城田優×遠藤雄弥 スペシャル対談~第10回 D-BOYS STAGE「淋しいマグネット」~



若手俳優集団D-BOYSによるD-BOYS STAGE10作目
『淋しいマグネット』が、4月8日からBunkamuraシアターコクーンにて始まります。

栄えある10回目のステージを前に、D-BOYSの卒業生である城田優から
リーダー遠藤雄弥へ、熱いエールが届けられました。


お互いを“しろたん”“ゆうやん”と呼び合う仲良し二人の素顔のおしゃべりを、ここに一挙大公開っ!



──D-BOYSも発足して8年目になりますね。

城田 
えーっ、そんなに? 早いもんだね。最初は僕とゆうやんが18とか19くらい? 最年少が13歳とかだったから、僕らがいろんなことを教える立場だったんですよ。教えるっていったって「ちゃんと挨拶しなさい」とか「演出家の人と話すときは“うん”じゃなくて“はい”って言いなさい」なんてことばかりで(笑)。どんな芝居がしたいだとか、自分の方向性とか、そんな次元の話じゃなかった。僕は正直、ヤバイところに来てしまったな~と(笑)。そんな中でリーダーのゆうやんは、唯一同じ目線で話ができる存在だったんです。

遠藤 
ま、リーダーらしいことは何もしてないんだけどね。もともとD-BOYSができる前から事務所にいたこともあって、やっぱり模範にならなきゃいけないような立場なのが、ちょっと大変だった。とくにD-BOYS STAGEをやる時には「遠藤はできて当たり前」みたいな目で見られていたし…。

城田 
うん、絶対にプレッシャーはあったと思う。

遠藤 
でも僕だってその時点でそんなに経験を積んでたわけじゃないからね(笑)。

城田 
そう! 僕らは皆よりはちょっと現場を踏んでたくらいだよね。

遠藤 
僕はとくに皆に何も言わなかったけど、しろたんがすごく愛情を持っていろいろと教えてあげてたね。

城田 
ゆうやんがお父さんで、僕がお母さんみたいな(笑)。
僕もそうやって先輩に教えてもらったんですよ。だから誰かが教えないと。やっぱり後輩が外部の仕事で失礼なことをしてしまったら自分も責任を感じるし、逆に「君の後輩のあの子、すごくいいね」って褒められたら嬉しい。家族みたいなものだから、向上心を持ってほしいんだよね。


──そんな愛情深い“お母さん”がD-BOYS を卒業したことは、遠藤さんにとって大きな出来事だったのでは?

遠藤 
そうですね。胸にポッカリと穴があくような感覚がありました……今でもありますけど(笑)。やっぱり城田優がいるのといないのとでは、僕の中では大きな違いがあって……って、目の前に本人がいるのにこんなこと言うの、照れくさい~(笑)。

城田 
ハハハハハ! 俺もどうリアクションすればいいのかと思ったよ(照)。僕が出たD-BOYS STAGE『完売御礼』『ラストゲーム』の初演、その二作だけなんだよね。その後の『鴉』とか『ヴェニスの商人』など、皆の活躍はちゃんと見ているよ。

遠藤 
僕もしろたんの『エリザベート』、観させていただきましたよ。いや~もう、震えましたねえ!

城田 
ハハハハハ!

遠藤 
しろたんは見ていて、どこか憧れる部分は感じますね。何がいいって僕にないものをたくさん持ってる! まず身長と…。

城田 
それって“飛び道具”的なことでしょ(笑)! 容姿も体格も、今だからこそ「他の人とは違います」と言えるけど、昔はそれがイヤでイヤでしょうがなかったから。

遠藤 
そう、それずっと言ってたよね。

城田 
今はもう“飛び道具”という武器にしてるけど(笑)。僕からしたらゆうやんは、すごく安定感のある俳優だと思う。真面目で思慮深くて、威厳があるリーダー。外部での仕事ぶりを見ても、一家の大黒柱的な存在感がありますよね。


──いち俳優同士としてのライバル意識などはあるのでしょうか?

城田 
どうだろう? ゆうやんとは方向性が違うからね。もしゆうやんがハーフで背が190センチあったら、ヤッベェ!と思うだろうけど。

遠藤 
ハハハハ! そうだね~。

城田 
そういう意味で役柄的に絶対かぶることがないから、嫉妬とかはないかな。だから僕たち、一緒の作品に出られる確率が非常に高いんです。なのにそういう話がまったく来ないのはどういうことだろね!?

遠藤 
ハハハハ! ホント、いつも話してるのにね~。

城田 
そう、会う度に「共演したいよね!」って。ドラマでも映画でも舞台でも。もちろん今後、D-BOYS STAGEに俺がゲストで出る可能性もなくはないけど、外部のお仕事で一緒に作品づくりが出来たらいいな~と。

遠藤 
しろたんとは、僕の中ではいい距離感なんですよね。プライベートでそんなにしょっちゅう会うわけでもないし、いまや身内というよりも俳優・城田優として見ているから、もし外部の仕事を一緒にできたらガッツリと向き合ってやれる気がする。でも、いざその時が来たら、ちょっと恥ずかしくない(笑)?

城田 
ちょっとね(笑)。


──今回の『淋しいマグネット』でD-BOYS STAGEは10回目を迎えます。

遠藤 
僕自身は2年ぶりのD-BOYS STAGEなんだけど、毎回、新しい発見がありますね。ま、D-BOYSのDはDiscovery(発見)のDでもあるので(笑)。

城田 
Development(成長、発展)のDでもあるよね。変化は絶対的にあると思う。ただそれがうまく作用している人と、やり過ぎてるかな?と思う人、それぞれがあってね。やっぱり後輩には、気になるところはちゃんと言ってあげたい。僕自身も見てくれた人に、どこを直したらいいかとか、言ってもらいたいからね。

遠藤 
今は皆、本当に個性がバラバラだと思うんだよね。CDを出したり、ダンスをしたり、芝居のほうに集中したり…。バラバラなだけに、逆にまとまってきたような気もする(笑)。

城田 
それぞれの色が出てきたよね。

遠藤 
今度の舞台は10回目という節目でもあるので、これまでのD-BOYS STAGEとは違うモチベーションでやっていきたいんですよ。今までは(演出の)茅野イサムさんとD-BOYSは先生と生徒という感覚が強かった。でも今回はいち演出家といち役者としてしっかりと対峙して、作品づくりをしなくちゃいけないんじゃないかと。
ある意味、これまでのものを「ぶっ壊す」ような強い気持ちが大事じゃないかなって。

城田 
今回、キャストの組み合わせが4つもあるんだね。
外部の俳優さんも出演するの?

遠藤 
アンサンブルとして出ていただくけど、メインはD-BOYSの8人。

城田 
そうなんだ。ここ数回のD-BOYS STAGEは外部のベテラン俳優の方々とも共演して、いろんな刺激を受けていたと思うから、もう一回D-BOYSだけでやるっていうのは面白いね。D-BOYSだけでどれだけできるかが課題だと思うし。ファンの人たちも楽しみにしてると思う。

遠藤 
登場人物4人の会話劇なんだけど、9歳、19歳、29歳という年齢を4人それぞれが演じるんです。
子どもから大人へと変化する時の葛藤とか、仲良かった友人との人間関係の変化とか、誰しも感じたことのあるテーマで、すごくリアリティのある作品。
これまでのD-BOYS STAGEはどちらかというと派手なホームランがたくさん出る試合みたいな(笑)、そんな感じが多かったけど、今回はがっつり芝居だけで見せる!という舞台なんだよね。
難しいけれど、あんまり力み過ぎずにやりたいなって。ぜひ見に来てよ~。

城田 
もちろん行きますよ!

遠藤 
僕が演じるゴンゾという役は、子どもの時は4人の中でリーダー格なんだけど、大人になるにつれてそうじゃなくなっていく、ちょっとダメな人間なんだよね(笑)。自分も結構、やりたいことを皆に押し付けるみたいな子どもだったから(笑)なんとなくわかるんだよ。だんだん歳をとって上下の差がなくなって、皆が一列に並んだ瞬間を感じたようにも思うし。

城田 
楽しみだな~。ホントにごまかしのきかない、色でいったらモノクロみたいな世界観を感じるね。4人がどんな芝居をするのか、すごく気になる!


──しかもシアターコクーンに初進出ですから!

城田 
えっ、シアターコクーンでやるの!? ワーオ! 
そりゃもう演劇の聖地じゃない。プレッシャー、デカイね!お客さんもD-BOYSとか関係なくて、コクーンでやる芝居なら観に行こうって人、いると思うよ。
ハードルは高いけど、これを飛べたらいいステップアップになるね!

遠藤 
そうだね。まあどこの劇場にしても、またすごく緊張するだろうな~。

城田 
ゆうやんなんて全然大丈夫。俺の百分の一くらいでしょ。俺なんか毎回大変なんだから。柳(浩太郎)の度胸をちょっともらいたいよ。

遠藤 
ハハハハ!

城田 
ま、D-BOYSは遠藤雄弥から始まったと言っても過言じゃないからね。自分では謙遜してるけど、間違いなくD-BOYSの核になる人だから。プレッシャーは絶対に感じてると思う。リーダーだし、10回目の節目だし、シアターコクーンだし!

遠藤 
うわああ~~! 余計プレッシャー(笑)!!

城田 
そのあり過ぎるプレッシャーを一回全部捨てて、新しい感覚をみつけてほしい。
その遠藤雄弥をぜひ見てみたい。

遠藤 
ありがとうございます(笑)。あ~今の言葉で勇気がわいてきた。お客さんに「D-BOYSってスゴイね!」とか、今後も「D-BOYSの芝居だから観に行きたい!」と思ってもらえる舞台にしたい。
しろたんがいいアドバイスをくれたので頑張れると思います。
絶対にいい作品にするからね!






取材・文/上野紀子
撮影/吉原朱美


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第10回D-BOYS STAGE
『淋しいマグネット』




■東京公演
 公演日:2012年4月8日(日)~28日(土)
 会 場:Bunkamuraシアターコクーン


※チケットファンへはコチラから
<チケットファンでのお取り扱いは、4/10(火)・13(金)19:00、4/14(土)・18(水)13:00の4公演です。>

※公演詳細は、公式HP




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